私はある朝目覚めると、前日まではなんともなかったのに突然親指の指先辺りに、麻酔を打った時のような感覚のにぶい痺れが起こったことがあります。
利き手の痺れで気になった為病院へ行き診てもらったところ、手根管症候群だということがわかりました。
①手根管症候群とは
私の場合は指に違和感が出てから、すぐ治るだろうと思い数日放置していたのですが治らず、少し痺れの範囲が広がり指先からその下の手の平、人差し指辺りまで痺れてきたので神経内科へ行きました。
親指の付け根辺りに何かが当たったりすると痺れが強くなっていました。
(ペンなど持つのが辛かったです)
手根管症候群(正中神経麻痺)とは、
手首部分にある手根管という狭いトンネルを正中神経が通り抜ける構造になっています。
骨、靭帯に囲まれている為正中神経が手首で圧迫されやすくなっており、手首の使い過ぎなどの原因で正中神経が損なわれ、麻痺を起こします。
これを手根管症候群といいます。
正中神経の働きは、
前腕を内側にひねること、手首や手指の屈曲、親指を手の平と垂直に立てること、親指と小指をつけること
などがあります。
手根管症候群の初期症状は、示指、中指が痺れたり痛みます。
症状が悪化すると、最終的に親指から薬指の半分くらいまで痺れが広がります。
親指から薬指の半分までが正中神経の支配領域の為です。
②手根管症候群になる原因
特発性が多く、妊娠や出産期、更年期の女性に多いです。
これは、妊娠による女性ホルモンのくずれやむくみによる正中神経の圧迫に関係があります。
他に仕事やスポーツなどで手(手首)をよく使う人がなりやすいです。
また、糖尿病、甲状腺機能低下、リウマチ、腎不全などと関連して生じることもあります。
特に手を酷使する人は、同時に腱鞘炎になることもあるそうです。
③手根管症候群の治療
手根管症候群になると手に痺れが出ますが、手の痺れで目が覚めたり、睡眠中も痛みで起きてしまう場合もあります。
私は痺れが気になっていたけれど痛みがあったわけではなかったので、神経内科を受診しました。
神経内科へ行くと、念の為にと血液検査と首の骨のレントゲンを撮っていただきました。
痺れが気になる場合であれば、神経内科で診てもらえるようです。
痺れや痛みが目が覚めてしまうくらいひどい場合などは、整形外科へ行くのをおすすめします。
手根管症候群の治療は症状によりいくつかあり、
・安静にすること。
手先を使う仕事などを制限することで治癒する。
・サポーターなどを使い仕事中や睡眠中に手首を保護する。
・ステロイド薬の局所注射
・ビタミンB12など、薬を処方してもらい治す
・神経の手術
などの方法があります。
初期症状であれば安静にしたり、ビタミンを取ることで様子をみる。
それでも治らない場合や症状が悪化する場合には局所注射や手術が必要になるようです。
私は検査の結果異常は特になく手根管症候群と診断され、症状が痺れのみだったのでビタミンの薬を2週間分くらい処方していただき服用していました。
それから仕事で手首を使っていたことが原因のひとつだったようなので、なるべく手首を使わないように意識して生活していました。
2週間くらい続けていたら痺れは無くなっていきました。
2週間後病院へ行くと、指の力もほとんど戻っていたので薬の効果ありということで念の為薬をさらに1ヶ月くらい続けるということで、その後病院へは行っていませんが今では痺れは完全に無くなりました。
薬といってもビタミン剤のようなものなので、気になったら飲んでくださいと言われていて、そんなにきっちり飲んでいなかったのですが、私の場合は症状が軽かったのかなと思います。
右手でよく使うだけに痺れが気になっていたので治って一安心です。
まとめ
症状が悪化すると、手術になったり細かい作業が難しくなるようなので、裁縫などの細かい作業をする職業の方は注意が必要ですね。
痺れが出ると神経や脳の異常などの心配をされると思いますので、症状が出たら早めに病院へ行くことをおすすめします。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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