急な腹痛や吐き気、目眩に襲われたことはありませんか?
体の不調など前兆がある時もあれば、普通にしていてもいきなり急激に体調が悪くなると、とても不安ですよね。
腹痛や吐き気などが同時にくるとその時は辛過ぎて、命の危険があるのではと思いますが、その後何事もなかったかのように症状が治まることがあります。
そんな急な体調不良の正体は何なのでしょうか?
原因は自律神経の乱れ?
*自律神経とは
心身の機能を調整してくれる神経のことです。
循環器、呼吸器、消化器などに働いている神経。
腹痛、吐き気、目眩、冷や汗、下痢または便秘などが同時に起こる症状は、大きくまとめると自律神経失調症の可能性があります。
自律神経が正常に機能していないと、交感神経が異常に興奮し、血管が一気に収縮します。
血管が収縮すると、血圧が上昇し、様々な症状が起こります。
主にストレス、緊張、ショックなどが原因で、交感神経の働きによりそれらの刺激を受け止める為の手段として起こります。
ストレスが原因で胃酸過多になることにより、吐き気をもよおします。
しかし確立した疾患の概念や診断の基準はなく、原因不明の体調不良は大体自律神経失調症との診断が出ることが多いです。
▼自律神経失調症の主な症状
・吐き気、嘔吐
・腹痛、下痢、便秘
・頭痛
・目眩
・動悸、胸苦しさ
・呼吸困難
・多汗、冷や汗
・残便感
・食欲不振
・上腹部の不快感
それぞれの症状でさらに細かく病名がつきます。
自律神経失調症の種類
自律神経失調症の症状は、症状の内容が近いものでさらに細かく分類されています。
この記事で記述している腹痛、吐き気、目眩などの症状が関係しているものは、以下のようなものがあります。
▼過敏性腸症候群
外出する際、トイレにすぐに行けない不安や、腹痛が起こるのではないかという不安から腹痛や吐き気が起こる。
▼迷走神経反射
同じ姿勢を続けていた時や、直前に強い痛みを感じた時などに、神経が正常な働きをしなくなってしまい、目眩や吐き気、下痢などが起こる。
一過性で、下痢を済ませると症状が治まることが多い。
▼起立性調節障害
入浴や飲酒をした時急に立ち上がったり、長時間立っていたりした際に立ちくらみが起こる。
小学校高学年~中学生に多い症状。
▼緊張性頭痛
無理な姿勢を維持したり、パソコンなどの前に長時間座って作業したりすると、頭から肩にかけての筋肉が緊張し、神経を刺激して頭痛が起こる。
▼偏頭痛
女性ホルモンが影響しているため、男性より女性に多い頭痛。ズキズキとした間隔のある頭痛で、頭の片側、両側、後頭部など頭痛が起こる場所は様々。吐き気を伴うことも。
▼メニエール症候群
ぐるぐると目が回るような目眩や耳鳴り、難聴、頭痛などの症状が起こる。内耳を満たしている内リンパ液が過剰になることで内リンパ水腫になることが原因。
自律神経失調症にはこの他にも様々な症状がありますが、腹痛、吐き気、頭痛、目眩などに関わる主な症状や原因はこれらが多いです。
自律神経失調症の改善方法
自律神経の乱れを正常に戻すためには、ストレスを溜め込まないことが最も大切です。
▼ストレスを発散する
ストレスを感じていない人など、きっといないでしょう。
ストレスはどうしても溜まってしまうものだと思います。
人に話を聞いてもらったり、時には愚痴を言ったり、好きなことをしたり、ストレスが溜まってしまったらできるだけ発散できると良いと思います。
心理カウンセリングなども使って、心身共に健康を保てるようにしましょう。
▼生活習慣の見直し
食事、睡眠、運動などももちろんですが、働き過ぎも自律神経が乱れる原因です。
自律神経が乱れるということは、体が休養を取るようサインを出しているということです。
適度な休養は必ず取るように心がけましょう!
▼運動をする
運動不足も自律神経失調症の原因になります。
ですがハードな運動はする必要ありません。
ウォーキングやストレッチ、ヨガなどの軽い有酸素運動をするだけでOKです。
体を動かすことで気持ちもすっきりします!
マッサージをするのもおすすめです!
▼質の良い睡眠をとる
自律神経と睡眠は関係が深いです。
眠りにつく30分から1時間前くらいにお風呂に入り、しっかり湯船に浸かってから眠ると安眠とストレス軽減が期待できます。
人間は寝溜めはできないため、休日に長時間寝るのではなく、毎日夜更かしせずきちんと睡眠を取ることが大切です。
▼漢方薬やサプリ、薬で治療
漢方薬で体質の改善をはかったり、抗うつ剤や抗精神剤で治療し改善していくという方法もあります。
自力での改善が難しいと感じた場合は、病院へ行ってきちんと治療しましょう。
おわりに
突然の体調不良は本当に怖いですし、自律神経失調症のように原因がはっきりとわかっていないと予防するのも難しいですよね。
なるべく普段から体を大切にして、ストレスや疲れが溜まってしまったらなるべく早めに発散することを心がけるだけでも違ってくると思います。
疲れたな~と思ったら休みましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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